なんでコピーしようとしてんの?
こんにちは。
ビックリするほど思春期真っ最中な時速300㎞です。
皆さん、思春期してますか?
または、思春期してましたか?
誰もが通る(であろう)、思春期。
そして現在、僕は腰が抜けてしまうほどの思春期に身をおいています。
しかし、こんな僕でも思春期をいつかは卒業、即ち『終わり』を迎えなければいけません。
僕は『終わり』を迎える前にしたいことがあります。
母乳を飲みたいです。
もう一度、言います。
母乳を飲みたいです。
思春期って周りの人間に反抗してしまったり、変に性格がこじれたり、いわゆる多感な時期ですよね。
そして現在、僕も例外なくその状態であり、こう思いました。
何も知らない赤ちゃんの頃、こんなんじゃなかったよな⁉
そうなんです。
今となっては、同じ部活の人と「このパンツを履いている女の子はどんな子だと思う?ゲーム」をプレイしまくっている最低な僕も、あうあう言いながら屈託なく笑顔をふりまいていた時があったのです。
赤ん坊といえばなんですか?
ミルクですよね。
僕は母乳とミルクのハイブリットで育てられました。
当時と近い状況で母乳のようなものを飲むことができたら、あの頃の無邪気な心も、たちまち蘇るのではないでしょうか。
ということで考えたのが…
形だけでいいから母乳を飲みたい!
まだ言い訳できる年齢の間にしちゃいましょう!
あくまで形だから!ね!
もう一度、母乳を飲むことにより、僕は悟りの境地へいけるのです!(たぶん)
なんて言っていたら見つけてしまいました。
先駆者を。
ちょうど10年前にやっている人がいました。
でも安心してください!
失敗してます!
僕は絶対に成功させてみせます!
冷静になる前にやってしまいましょう!
先駆者のためにも!
■体を作る
どんなつくりにするか考えました。
段ボールに穴をあけたゼリーの容器をセッティングします。
容器に牛乳を注ぐと、穴から牛乳がポタポタ漏れてきます。
漏れた牛乳を母乳とし、下で待機している僕がそれを飲む、こんな感じの作りです。
真面目に何を言ってるんですかね。
それを踏まえ、段ボール、ペン、カッターを用意します。
この床に落ちてた段ボールを…
ズドーン!
公共の場で見せつけるようにイチャつくカップルをイメージしながら真っ二つにして、
かなり頑張って顔を描いていきます。
とってもキュートで愛嬌のあるお顔になりました。
頬を赤らめているのを見るとこっちがドキドキしちゃいますね。
ちょっと、くせっ毛なのも素敵です。
描いたら800倍セクシーになる鎖骨を足したり、
丸い型を使いながら丸を書いて、
「無許可の切り抜き動画って普通に無断転載なんじゃないの…」
と考えながら切り抜きます。
めちゃめちゃ切れ味の悪いカッターを使ったため、かなりの時間を要しました。
軽く30分くらいです。
間違えて手を切ってしまいましたし、エアコンのリモコンが見つからないので部屋が死ぬほど暑いです。
いっそ殺せ。
そこに小さい穴をあけたゼリーの容器を取りつけてみましょう。
おいおいおいおいおいおい
完全におっぱいじゃないですか。これ。
僕が想像したまんまですよ。
ちなみに先駆者はここで風船をとり付け、破裂したことが原因で失敗していました。
安心してください。あなたの悔しさ、晴らしてみせます!
なんて気分がノってきましたが、疲れてきたので続きは明日にしましょう。
おやすみなさい。
■色塗り
こんにちは。翌日です。
次は彼女に色を塗っていきます。
今更ですが今作っている工作物は「彼女」と呼ぶことにします。
もっとかわいくしてあげるからね。
(あ…顔…完全に消え…)
なんだかんだで…
完成!
アッ間違えた
こっちでした。
色塗りで顔が消えるなんてハプニングもありましたが、何とか無事に完成しました。
しかもこのクオリティ!
爆裂かわいくて完璧です。
それにずっとこの顔を見ているので、愛着がわいてきました。
人間とは慣れる生き物です。
ということで最後の準備をしていきます。
まず、この穴を塞ぎます。
かわいい~黒猫のマスキングテープで塞ぎました。
そこに牛乳をじゃんじゃん注ぎましょう。
牛乳の賞味期限が一週間ほど過ぎていた気がしますが、たぶん気のせいです。
理由はわかりませんがこの作業をしている最中に突然、鼻血が出ました。
僕自身は真面目に尚且つ冷静に作業していたつもりでしたが、知らぬ間に脳が興奮していたのかもしれません。
最早、誰にも僕を止めることはできません。
■母乳を飲む
こんな感じで飲むつもりです。もう迂闊に外へは出られません。
がんばってますね。
これは彼女をひっくり返して牛乳をセットし、テープで何とか浮かしている写真です。
先駆者は、弟さんに彼女を支えてもらっていたため、僕も自分の弟に手伝ってもらうつもりだったのですが、さすがに小学生の弟には刺激が強すぎるゆえ、ここは弟の力を頼らずテープだけで支えることにしました。
自分で、さっきの図を描いておいてなんなんですが、テープで支えるのってかなり難しいですね。
めちゃめちゃ彼女が宙で不安定な動きをしているため、心配になってきました。
いや、きっと上手くいきます。
大丈夫です。
彼女の下に潜りました。
この状態でゼリーの容器のテープを剥がし、漏れてきた牛乳を飲めば充分、形だけでも母乳を飲んだことになるのではないでしょうか。
全ては無垢な心を取り戻すため。
では早速、飲んでしまいましょう!
何から説明しましょうか。
結論から言うと失敗しました。
床が白いのでわかりにくいかもしれませんが、牛乳が明らかに飛び散ってますよね。
テープが彼女や牛乳の重さに耐えられず、思いっきり僕のほうへ落ちてきたわけです。
賞味期限切れの牛乳と共に。
彼女は牛乳まみれになり、ところとごろ絵の具が剥げてしまいました。
彼女にも、そして先駆者にも申し訳ない気持ちです。
勝手におっぱいを過信していたんです。
おっぱいは裏切らない、と。
もうちょっと頭が回っていれば、成功したかもしれません。
これを読んでいる皆さん、どれだけ赤ん坊の頃が恋しくなっても、赤ん坊に返るという狂った判断はしないようお願いします。
僕のようになりたくないのなら、自分が赤ん坊の頃のかわいい写真を眺める程度でとどめておいてください。
そんなことをする暇があるなら勉強してください。
ということで、思春期を卒業するためにやったはずが、かえって更に思春期を拗らせるきっかけになってしまいかねない、なんとも無残な結果になりました。
限りある青春を大幅に失ってしまった気がしましたが、これもある意味、青春なのかもしれませんね。
ありがとう、そしてさようなら。
僕「よっしゃ書けたー投稿しよ」
母「何が?」
僕「あっ」
母「は?」
母「…」
僕「…」
母「…」
僕「…」
母「…」
僕「…」
母「…」
僕「…」
こちらからは以上です。